村山由佳「ダブル・ファンタジー」
W/F ダブル・ファンタジー (単行本)
村山 由佳 (著), 久留 幸子 (写真)
アンアンの恋愛小説オススメで掲載されていて、そのまま買った本です。
数年前に直木賞を受賞した「星々の舟」以来の村山由佳作品を読みました。
官能小説かと思うような詳細の描写があったりするものの、実はもっと繊細な夫婦、恋人との距離、付き合い方、愛情を描いた小説です。
今まで「楽園」だと思っていた夫婦が、第三者の言葉によって真の自分に気づかされたり、普通だと思っていたことが異常なことだったり。
家族といると自然と我慢していたり、それを我慢していると認識することもなくなったり。
その楽園を抜け出し、外の世界に出る、自分の欲望のままに生きる、と決めた瞬間、主人公は覚悟を決める。
その台詞、「そのかわり、結果はすべて自分で引き受けてみせる」がとても印象的。
結果的には誰と、何をしても、行き着くところは「孤独」であったりすることも、分かっているにも関わらず全て引き受ける。
それが「自由を手に入れる寂しさ」です。自分の思うように、あるがままに生きていこうと決めた瞬間から、それは寂しさにつながるのです。
やっぱり人は少々の我慢をして、他人と歩調を合わせていく努力があってこそ、初めて生まれる信頼感みたいなものがあるのかもしれない。
自由に生きて行くこと=寂しさにつながる、なんて発想はなかったけど、これを読んで実感した。
確かに自由奔放に生きてる人って楽しそうに見えるけど、寂しさと紙一重かもしれない。。。
村山 由佳 (著), 久留 幸子 (写真)
アンアンの恋愛小説オススメで掲載されていて、そのまま買った本です。
数年前に直木賞を受賞した「星々の舟」以来の村山由佳作品を読みました。
官能小説かと思うような詳細の描写があったりするものの、実はもっと繊細な夫婦、恋人との距離、付き合い方、愛情を描いた小説です。
今まで「楽園」だと思っていた夫婦が、第三者の言葉によって真の自分に気づかされたり、普通だと思っていたことが異常なことだったり。
家族といると自然と我慢していたり、それを我慢していると認識することもなくなったり。
その楽園を抜け出し、外の世界に出る、自分の欲望のままに生きる、と決めた瞬間、主人公は覚悟を決める。
その台詞、「そのかわり、結果はすべて自分で引き受けてみせる」がとても印象的。
結果的には誰と、何をしても、行き着くところは「孤独」であったりすることも、分かっているにも関わらず全て引き受ける。
それが「自由を手に入れる寂しさ」です。自分の思うように、あるがままに生きていこうと決めた瞬間から、それは寂しさにつながるのです。
やっぱり人は少々の我慢をして、他人と歩調を合わせていく努力があってこそ、初めて生まれる信頼感みたいなものがあるのかもしれない。
自由に生きて行くこと=寂しさにつながる、なんて発想はなかったけど、これを読んで実感した。
確かに自由奔放に生きてる人って楽しそうに見えるけど、寂しさと紙一重かもしれない。。。
by aykymmt
| 2009-06-20 11:20
| 本
明日をみて、今日を生きる。ただいまゴルフに夢中!
by aykymmt
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