林真理子の「葡萄が目にしみる」「みんなの秘密」

葡萄が目にしみる (角川文庫) (文庫)
林 真理子 (著)

疲れているときは気軽に読める本が読みたくなる。
そんなときは林真理子の作品です。
でも今回は少々古いものをセレクトしてみました。

最近の林真理子作品からは想像できないピュアな作品。
葡萄畑がある田舎の女子学生の青春ストーリー。
素朴だけど、いろんな感情を持ちながらそれぞれが大人になって行く。
久しぶりに中学校や高校生活を思い出してしまいました。

みんなの秘密 (講談社文庫) (文庫)
林 真理子 (著)

もう一冊は林真理子っぽいけど、小説の構成が面白いもの。
第32回吉川英治文学賞受賞作品です。

小説の主人公が主人公との関係を通してどんどん入れ替わって行く作品。
夫婦の妻の話かと思ったら、次は夫、次は夫の不倫相手、次は不倫相手の・・・
みたいな次々への展開するストーリー。
短編小説なのに、実は一つの長編ストーリーになっている。

あっと言う間に読めちゃう小説2作品でした。